サピックス入室テスト

試験

2023年9月に、サピックス小学部2年生の後期入室テストを受験しました。試験科目は算数と国語の2科目で、それぞれ25分の試験時間でした。

試験を受けた目的

サピックスは、言わずと知れた中学受験対策のための大手進学塾で、特に御三家を中心に難関校で高い合格実績を上げています。

今回の入室テストは、家庭学習でこれまで勉強してきた長男に、進学塾でのテストを経験しておいて欲しかったのと、サピックスという母集団での現在での立ち位置を知っておきたかったことから受験しました。

算数の試験内容

算数は大問3つからなる試験でした。

大問問題の内容
1・計算問題5問と短い文章題5問の計10問
・2桁の足し算と引き算が出来れば解ける
・植木算の考え方を使う問題があった
2・図形の文章問題
・図形カードを重ねた時にできる模様を考える
3・架空のゲームを題材にした長めの文章問題
・3マスx3マスのボードでスタートからゴールに駒を動かす
・マス目上のポイントを合計(マスの上で曲がると10倍)

大問1は計算問題が5問、短い文章題が5問の合計10の小問から構成されていました。計算問題は2桁の足し算と引き算が出来れば解ける内容で、基本的な計算が出来るかどうかを見る問題です。文章題も足し算と引き算が出来れば解ける問題でした。

大問2は図形の問題で、図形カードを重ねた時にできる模様を考える問題です。図形カードが重なった部分が見えなくなるという不思議なカードを使っているところが特徴的でした。それほど難易度は高くなかったように思います。

大問3は長い文章題で、問題文に記載されたルールにしたがってポイントをとるゲームに関する問題です。独特なゲームを設計して問題を作るのは、思考力を問う問題としてはよくある類型と思います。今回の問題も、まずはルールをしっかり理解すること、どうすればポイントが高くなる/低くなるかを理解することが大事な問題でした。小学2年生を対象としているとは思えない程の高度な思考力を求める良問、難問だったと思います。

大問3の最後の問題の難易度は高く、これだけたくさんの問題を制限時間が25分と限られた中ででこなす必要があるというのは、とても厳しい設定だと感じました。

国語の試験内容

国語も大問3つからなる試験でした。

大問問題の内容
1・形容詞の同音異義語をひらがなで回答させる問題
・平易なレベル
2・1年生の漢字の問題
3・長文読解(B4サイズの問題用紙5ページ)
・主人公の心情の理由を記述させる問題など、本格的な問題
・選択式の問題や抜き出し問題も

大問1は同音異義語に関する穴埋め問題でした。例えば、問題が「やさしい」とお兄ちゃんが「やさしい」といった問題で、比較的平易な語句を問う問題でした。

大問2は小学1年生の漢字の問題でした。学校によって2年生の漢字は進度が異なる可能性があるという配慮からか、2年生の漢字は出ませんでした。

大問3はB4サイズの問題用紙5ページに渡る長い文章を読ませ、主人公の心情の理由などを記述させる、本格的な長文読解問題でした。文章がとにかく長く、読解問題にある程度慣れていないと太刀打ち出来ない問題だと感じました。

試験結果と学習方針

算数

算数に関しては、基本的な問題はほぼ正答出来ていたものの、時間が全く足りなかったようで、大問3の難問はほぼ手付かずでした。

大問1で出題された2桁の足し算と引き算も全て筆算で計算しており、かなり時間を取られたようでした。また、大問3はいろいろなパターンを計算して試すことが要求される問題で、こちらも計算のスピードが重要になる問題でした。

今後の算数の学習を進めていくにあたって、計算のスピードアップが必要だと感じました。

国語

国語に関しては、語句と漢字の問題はほぼ正答していたものの、長文読解はほぼ解答出来ませんでした。記述の問題を考えていたら時間がなくなってしまったようで、サピックスで上位クラスに入るためには、長文読解の学習も対策していく必要があると感じました。

また、長文の問題では、習っていない漢字が本文中で多用されていました。難しい漢字には最初に出てきたところに振り仮名を振ってあるものの、漢字を知らないと文章がとても読みづらかったようです。

成績

試験結果は、試験日から1週間かからずに返却されました。成績は、「サピックス通塾生を含めて母集団を形成した場合」に想定される成績という形式で出されていました。結果は、算数は偏差値60以上、国語は偏差値50未満でした。

試験を受けて

今回サピックスのテストを受けてみて、様々な点でよかったと考えています。しっかりと考えられた良問、難問で出迎えてくれたサピックスに感謝しかないです。

第一に、長男の学習意欲がとても高ま離ました。長男はテストがとても楽しかったようで、普段とは違う環境でのテストで心配もありましたが、チャレンジしてみて正解でした。また、慣れない環境でも楽しめるのは心強いなと感じました。これからいろいろなテストにチャレンジしてみるのも良いかなと考えています。

第二に、長男が何が苦手かが明確になり、今後の学習の指針が出来たことです。算数は計算のスピードを上げるための対策が必要だとわかりました。国語は全般的に対策が必要で、漢字と読解と並行して少しずつやっていこうと考えています。

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