長男(小2)が計算スピードアップのための対策の一つとして取り入れたのが、山本塾の計算ドリルです。小2の9月に足し算レベル1から始めて、足し算の最終レベルであるレベル11の◎タイムを12月にクリアしました。
今回は足し算の記録タイムの推移と各レベルでの様子についてまとめています。
足し算レベル1~11の記録タイムの推移
タイムの推移
グラフはレベル別のタイムの推移を%で表しています。100%がそのレベルの◎タイムです。
継続することで確実に計算スピードがアップする
長男(小2)は、山本塾の計算ドリル足し算レベル1を始めてから104日目に最終レベルである足し算レベル11の◎タイムをクリアしました。◎タイムは、小学生が出せる限界タイムに近いタイムで、これ以上は目指す必要がないタイムです(山本先生談)。
山本塾の計算ドリルを始める前は、2桁+2桁の足し算を解くのに必ず筆算をしていて、1問解くのに1分近くかかっていました。今では1問2秒ほどで出来ます。正直、こんなに短期間で計算力がここまで伸びるとは思っていませんでした。
104日間、ほとんど毎日、山本塾の計算ドリルを1日に2~4ページ分取り組みました。継続することで、確実に計算スピードアップ出来ていることが実感できます。長男にとっては、「この出来るようになる」ということが、継続する上で大きかったようです。引き続き、かけ算とわり算を取り組み中です。
継続してやることが最も大事
山本塾の計算ドリルに取り組んでいく中で、最も大事だと感じたのは、とにかく継続することです。継続してやるために、以下のことに注意しました。
毎日出来るだけ決まった時間に取り組む
生活の中に計算ドリルを取り入れる上で、ドリルの取り組みを毎日の習慣にしてしまうのはとても効果があったと思います。我が家の場合、習慣にするために毎日同じ時間に取り組むことで、うまく行ったように感じています。
我が家は共働きなので、長男は平日は学童に通っています。そして、計算ドリルに取り組むのは、学童から帰ってきて最初にすることにしました。その結果、家に帰ってくると当たり前のようにドリルに取り組むようになりました。
負荷をかけ過ぎない
暗算は脳メモリをかなり使うので、とにかく疲れます。特に、自分が出来るレベルよりも高いレベルの暗算に取り組むと、一気に疲弊してしまうようでした。
取り組むレベルの目安は数回取り組んだら○タイムを取れるレベルというのが、過度な負荷がかかっていないレベルだと感じます。逆に、○タイムに全然届かないようなら、そのレベルに取り組むにはまだ計算力が足りないということです。
長男(小2)の取り組みを見ていて、出来るだけ◎タイムを取るか、それに近いタイムを安定して出せる状態になってから次のタイムに進むのが良いと感じました。前のレベルでしっかりスピードを出せるまで練習することで、次のレベルに取り組むための準備が出来ます。その結果、次のレベル進んでも過度な負荷にならず、スムーズに入っていけるようです。
一方で、早めに次のレベルにチャレンジしてみることで、次のレベルに進むために何が足りないのかを把握することも大事です。ただ、その場合でも、強行突破しようとせず、次のレベルに取り組むのがまだ早いようであれば、潔く前のレベルに戻るようにするのも大事です。負荷がかかりすぎないようにするのがポイントだと思います。
取り組んだこと自体を褒める
日によって調子が良い日も悪い日もあり、思うようにタイムが伸びない期間もあります。そのような時、1番悔しいのは本人です。タイムが出なくても、継続して取り組めたこと自体が大事だと思いますし、続けていれば必ずタイムが伸びる時がやってきます。思うようにタイムが伸びない時こそ、焦らずに、継続して取り組めたこと自体を褒めてあげると、続けるモチベーションになるようです。
レベル別の様子と注意点
足し算レベル1は簡単だけど求められるスピードが速い
1桁+1桁の足し算です(例:7+4=11)。計算自体は簡単ですが、36問を50秒以内で出来れば○タイム、35秒以内で出来れば◎タイムということで、かなりのスピードを求められます。長男(小2)も、最初は「絶対50秒なんて無理だよ」と言っていました。
足し算レベル1の◎タイムを出すために18日間取り組みました。最後に40秒から35秒に短縮するために7日間かかっています。もう足し算レベル1は終わりにしても良いんじゃないかと何度も思いましたが、長男がどうしても◎タイムをクリアしたいということで、最後までやり抜きました。
足し算レベル1で難しいのは、速筆が出来ないと、答えを「書く」ところに時間を取られてしまうことです。書くのに時間がかかるとなかなかタイムが伸びません。足し算レベル1を最後までやり抜いたことで、計算のスピードのみならず、字を書くスピードが確実に速くなりました。これが、レベル2以降のスピードアップに少なからず影響したと思います。
足し算レベル2は足し算レベル1から一気に難易度が上がる
足し算レベル2は2桁+1桁の計算です(例:67+8=75)。レベル1と比べて繰り上がりの計算が難しく、一気に難易度が上がったように感じたようです。
また、レベル1とレベル2の隔たりを補う目的なのか、レベル2の①は②〜④に比べて繰り上がりの計算の数が少なく、タイムが出やすいです。そのため、①から順番に取り組んでいくと、①はサクサク出来たのに、②以降で一気にスピードが落ちたように感じて、モチベーションが下がる原因になりました。
その対策として、我が家では④から降順で取り組むようにし、①を最後にやって好タイムでお終いにできるようにしました。
足し算レベル6を集中的に取り組んでステップアップ
足し算レベル3〜6は足し算レベル7の2桁+2桁の計算の準備のためのレベルです。足し算レベル3〜6までは、それほど難しくなかったようで、数日で各レベルの○タイムをクリアしました。足し算レベル1と2にしっかり取り組んだ後であれば、それほど苦労しないレベルだと思います。
一方で、足し算レベル7は2桁+2桁の計算で、かなりハードルが上がります。繰り上がりが2箇所で発生する場合があります。特に、1の位の繰り上がりのせいで10の位に繰り上がりが発生する計算が難しく、暗算の途中でわからなくなってしまうということでした。例えば、28 + 79 = 107という計算で、10の位の足し算の結果は9ですが、1の位からの繰り上がりを加味すると、10の位でも繰り上がりになります。この2段階繰り上がりを頭の中で全てやるのが難しいということです。
このような繰り上がりの計算を練習できるのが足し算レベル6でした。足し算レベル6は、2桁+2桁を2段階で計算するトレーニングで、繰り上がりがある問題が多いです(例:67 + 28 = 80 + 15 = 95)。レベル5は繰り上がりがない計算なので、レベル5ではなく、レベル6に戻って集中的に取り組むことで、レベル7へのステップアップにつなげました。
足し算レベル7は最大の難所
足し算レベル7は長男(小2)の場合、足し算レベル6を集中的に取り組む前はかなり大変だったようで、「レベル7難しいよ」「絶対○タイム越えられないと思う」などと言っていました。10の位と1の位の両方に繰り上がりがある、2段階の繰り上がりを暗算でやることができず、明らかにパンクしていました(例:28 + 79 = 107)。
足し算レベル6で◎タイムを取り、満を持して足し算レベル7に再度取り組んだところ、タイムを一気に37秒縮めて、初日に○タイムクリアとなりました。レベル6に集中的に取り組んだことが奏功したのだと思います。
なお、足し算レベル7も足し算レベル2と同様に、①〜④の4ページのうち、①だけが極端に易しい問題構成になっています。そのため、①から昇順で取り組むと、最初はサクサク出来るのに後でスピードダウンしてモチベーションが下がるという状況に陥ります。我が家では、足し算レベル7についても、④から降順で取り組むことで対応しました。
足し算レベル7は○タイムを出した後にもハードルがあったようで、約1週間の間、○タイム前後で足踏みをしていました。タイムが停滞すると、「今日もタイムが伸びなかった…」となってモチベーションに影響してしまいます。また、レベル7では誤答が少なくない数あり、それもモチベーションを損なう原因の1つになりそうでした。そのような時に、取り組んだだけでも素晴らしいと褒めてあげることが大事だったかなと思います。
足し算レベル8
足し算レベル8は3桁+2桁を2段階で計算します(例:235+81=310+6=316)。1段階目は100の位と10の位だけを足し、1を足します。2段階目で、それぞれの結果を足し合わせて答えを出します。
足し算レベル7からさらに難易度が上がり、最初は長男(小2)には脳メモリの消費が大きく、時間もかかりました。そのため、レベル8以降は1日2枚ずつやっていくことにしました。ただ、足し算レベル7の◎タイムをクリアするまでの暗算力をつけたことで、レベル8以降は負荷が過大になる様子はなく、どんどんスピードアップしていくことが出来ました。
レベル8への導入がスムーズだったことで、一つ一つのレベルをしっかり固めて次へ進むことの効果を感じることが出来ました。これ以降は、◎タイムをクリアしてから次のレベルへ進むようにすることにしました。
足し算レベル9は一気に通過できる
足し算レベル9は3桁+2桁の計算です(例:235+81=316)。レベル8に比べてさらに難易度が上がりましたが、3日目に○タイムクリアし、11日目に◎タイムをクリアしました。レベル8まででつけた暗算力で、どんどん計算スピードが伸びているのが分かります。
足し算レベル10も難しくない
足し算レベル10は3桁+3桁の計算を2段階で計算します(例:317+524=830)。レベル11への助走レベルで、2日目に○タイム、5日目に◎タイムクリアといった具合に、難なくクリア出来ました。
足し算レベル11は2段階繰り上がりが難しい
足し算レベル11は3桁+3桁を36問で1枚です(例:317+ 524=841)。最終レベルで、最後の難関です。
足し算レベル11はとにかく1問1問に時間がかかります。○タイムが3分30秒で、1問あたり約5.8秒です。足し算レベル7が3.3秒、足し算レベル9が4.4秒だったことを考えると、足し算11の負荷が大きいことが分かります。長男(小2)にとっては、最後まで集中力を維持するのも大変そうでした。
また、足し算レベル7でも苦労した「2段階繰り上がり」がレベル11でも難易度を上げています。例えば、195+205=400や322+779=1101という計算があります。これらは、一の位からの繰り上がりまで見ないと百の位が確定しません。足し算レベル11には、このような2段階で繰り上がる計算がたくさん盛り込まれています。
2段階の繰り上がりについては、①足し算の繰り上がりは大きくて1(2以上になることはない)、②10の位が9になる時は、1の位の繰り上がりがないか要確認(十の位が9じゃなければ2段階繰り上がりは起きない)という2つのポイントを意識することで対応できます。あとは練習あるのみです。
長男(小2)は、3日目に○タイムを、15日目に◎タイムをクリアすることが出来ました。◎タイムをクリアした時にも、2段階繰り上がりは完璧とまでは言えない様子でしたが、半分以上は1発で正答をかけるぐらいに暗算力がついていました。
山本塾の計算ドリルは暗算力を鍛えるのに素晴らしい教材です
山本塾の計算ドリルを始めてすでに5ヶ月が経ちました。足し算と引き算は最終レベルまで◎タイムをクリアしました。かけ算は現在最終レベルに取り組んでいます。わり算はレベル2に取り組んでおり、まだ時間がかかりそうです。
これまで取り組んできた所感としては、この教材を継続して取り組めば、かなり短期間のうちに確実に計算力がつくと思います。長男(小2)はもともと計算が得意な方ではなかったですが、このドリルに取り組み始めたことで、確実に計算が出来るようになってきました。
毎日少しずつ取り組んで、毎日少しずつ計算が出来るようになっていることを感じます。まさに、継続は力なりだと思います。
最後までお読み頂きありがとうございます。