山本塾の計算ドリルの引き算まとめ 計算は確実に速くなります

山本塾の計算ドリル

長男(小2)が計算スピードアップのための対策の一つとして取り入れたのが、山本塾の計算ドリルです。小2の9月に引き算レベル1から開始し、最終レベルである引き算レベル12の◎タイムを翌年1月にクリアしました。足掛け5ヶ月の取り組みでした。今回は引き算の記録タイムの推移と各レベルでの様子についてまとめています。

なお、足し算については、小2の9月に足し算レベル1から始めて、足し算の最終レベルであるレベル11の◎タイムを12月にクリアしました。足し算については下記でまとめています。

引き算レベル1~12の記録タイムの推移

タイムの推移

グラフはレベル別のタイムの推移を%で表しています。100%がそのレベルの◎タイムです。

継続することで確実に計算スピードがアップする

長男(小2)は、山本塾の計算ドリルに取り組み始めてから122日目に最終レベルである引き算レベル12の◎タイムをクリアしました。◎タイムは、小学生が出せる限界タイムに近いタイムで、これ以上は目指す必要がないタイムです(山本先生談)。

約4ヶ月間の取り組みでしたが、長いようであっという間です。ほとんど毎日取り組むことで一生ものの計算力がついたと思います。計算をする時、筆算をするためには紙と鉛筆が必要になりますが、暗算であれば自分の頭だけで十分です。1度身につけてしまえば、日常的に使うスキルなので忘れることもありません。

継続してやることが最も大事

山本塾の計算ドリルに取り組んでいく中で、最も大事だと感じたのは、とにかく継続することです。足し算のまとめで書いたことの焼き直しですが、継続してやるために、以下のことに注意しました。

毎日出来るだけ決まった時間に取り組む

生活の中に計算ドリルを取り入れる上で、ドリルの取り組みを毎日の習慣にしてしまうのはとても効果があったと思います。我が家の場合、習慣にするために毎日同じ時間に取り組むことで、うまく行ったように感じています。

我が家は共働きなので、長男は平日は学童に通っています。そして、計算ドリルに取り組むのは、学童から帰ってきて最初にすることにしました。その結果、家に帰ってくると当たり前のようにドリルに取り組むようになりました。

負荷をかけ過ぎない

暗算は脳メモリをかなり使うので、とにかく疲れます。特に、自分が出来るレベルよりも高いレベルの暗算に取り組むと、一気に疲弊してしまうようでした。

取り組むレベルの目安は数回取り組んだら○タイムを取れるレベルというのが、過度な負荷がかかっていないレベルだと感じます。逆に、○タイムに全然届かないようなら、そのレベルに取り組むにはまだ計算力が足りないということです。

長男(小2)の取り組みを見ていて、出来るだけ◎タイムを取るか、それに近いタイムを安定して出せる状態になってから次のタイムに進むのが良いと感じました。前のレベルでしっかりスピードを出せるまで練習することで、次のレベルに取り組むための準備が出来ます。その結果、次のレベル進んでも過度な負荷にならず、スムーズに入っていけるようです。

また、1日1~2枚取り組むだけでも十分効果があります。毎日取り組む量を増やしすぎないことも大事だと思います。

取り組んだこと自体を褒める

日によって調子が良い日も悪い日もあり、思うようにタイムが伸びない期間もあります。そのような時、1番悔しいのは本人です。タイムが出なくても、継続して取り組めたこと自体が大事だと思いますし、続けていれば必ずタイムが伸びる時がやってきます。思うようにタイムが伸びない時こそ、焦らずに、継続して取り組めたこと自体を褒めてあげると、続けるモチベーションになるようです。

レベル別の様子と注意点

引き算レベル1と引き算レベル2は◎タイムをクリアせずに次に進んだ

引き算については、レベル1、レベル2は◎タイムをクリアせずに次に進んでいます。理由としては下記です。

  • 低いレベルは計算スピードよりも書くスピードがタイムを出す上での制約になってしまう(特にレベル1)。
  • 引き算の計算で重点的に取り組む必要があるのは繰り下がりの計算で、レベル3が最初の繰り下がり計算のレベルである。

レベル3以降で苦労するようであればレベル1、レベル2に戻る想定でしたが、結果としてレベル3はスムーズに進められたためレベル1、レベル2に戻ることはありませんでした。この2つのレベルは○タイムを安定してクリアできるレベルになったら次に進んで問題ないと思います。

引き算レベル3は繰り下がりをスムーズに出来ることが大事

引き算レベル3は10台-1桁の計算です(例:16-9=7)。レベル3から繰り下がりの計算が登場するので、ここからが本番と考えて臨みましたが、初日から○タイムをクリア、◎タイムは7日目でクリアしました。

長男(小2)の場合、小1の時に学校の宿題で計算カードを使って10台-1桁の計算を何度も練習していたこともあり、スムーズレベル3をクリア出来たように思います。ただ、やはり繰り下がりの計算に比較的時間がかかっていました。繰り下がりが初修の場合、レベル3は苦労するだろうと思います。

学校で小1の時に繰り下がりの計算を習う時、さくらんぼ計算を習います。引かれる数(例:16)を10と6に分けて、10から引く数を引いて(例:10-9=1)、最後に残った2つを足す(1+6=7)という計算をします。この2つに分ける時にさくらんぼをイメージするようです。

このさくらんぼ計算は繰り下がりを理解する上では役に立ちますが、暗算を素早くやっていくためには毎回この計算をやるわけにはいきません。16-9という式を見たら瞬時に7という答えが思い浮かぶようになる必要があります。計算は反射神経を使います。そうしないと、桁が増えてきた時に、脳メモリがいくらあっても足りなくなります。

引き算レベル4はスキップして問題ない

引き算レベル4は2桁-1桁の計算の一の位を答える問題です(例:32-4→8)。

基本的に、引き算レベル4のような特定の桁だけ答えさせるレベルは、スキップして良いと考えています。長男の場合、レベル4を取り組んでいる時にどうしても十の位が気になってしまってタイムがなかなか伸びませんでした。十の位を気にすることはごく自然なことだと思うので、「気にしないでやるようにする」という癖をつけてしまうのも、次のレベルに進むにあたって良いことではないと思います。むしろ、変な癖をつけないように全く取り組む必要はないように思います。

引き算レベル5は繰り下がりがしっかり出来ていれば取り組みやすい

引き算レベル5は2桁-1桁の計算です(例:32-4=28)。引き算レベル3で繰り下がりの計算がしっかり出来ていれば、比較的取り組みやすいレベルだと思います。長男はレベル5を初日で○タイムクリア、8日目で◎タイムをクリアしました。

長男はレベル4を1週間くらい取り組んだので実証できませんが、レベル3→レベル5という形でレベル4をスキップして取り組んでも、十分にスモールステップとして成り立つのではないかと思います。

引き算レベル6は取り組まずにスキップ

引き算レベル6は2桁-2桁の計算の一の位だけを答えさせる問題です(56-28→8)。引き算レベル4とあまり違いが感じられなかったため、引き算レベル6は取り組まずにスキップしました。

引き算レベル7は引き算レベル8の準備レベル

引き算レベル7は2桁-2桁を、十の位と一の位を別々に引くことで、2段階で計算させる問題です(例:67-28=47-8=39)。引き算レベル8は2桁-2桁の問題です(例:51-27=24)。引き算レベル7は引き算レベル8の準備レベルです。準備レベルは、次のレベルが難しい時に登場します。準備レベルを間に挟むことで、うまくスモールステップとして機能するように工夫がされています。

基本的に、引き算レベル7のような準備レベルはしっかり取り組んで、◎タイムに近いタイムを安定して撮れるようになってから次のレベルに進むのが良いと考えています。準備レベルで◎タイムに近いタイムを出せていれば、必ずしも◎タイムを出せなくても次のレベルで負荷が大きくなりすぎずに取り組むことができます。

逆に、次のレベルの○タイムが難しそうであれば、準備レベルに戻って◎タイムを目指すのが良いと考えています。次のレベルで負荷が大きくなり過ぎてしまうようであれば、準備レベルで◎タイムを出せるくらいしっかり取り組んでから再チャレンジするのも良いです。急がば回れです。

長男(小2)の場合、引き算レベル7で初日から○タイムを出したため、次のレベルに進みました。結果レベル8で苦労したので、引き算レベル7で◎タイムを出すまで取り組んだ方がスムーズだったのではないかと考えています。同様の関係がレベル9以降にあったため、レベル9以降は準備レベルにしっかり取り組むようにしています。

引き算レベル8は一気に難易度が高くなる

引き算レベル8は2桁-2桁の問題です(例:51-27=24)。長男(小2)が取り組んでいるのを見ていて、一気に難しくなったなと感じました。長男は初日に○タイムをクリアしたものの、◎タイムを出すのに26日かかりました。引き算レベル8は、引き算全体の中で最大の山場だったと思います。

苦手な問題に傾向がありました。まず、答えが1桁になる計算が難しいようです(例:53-44=9)。繰り下がりが発生した結果、十の位がなくなる計算です。このような計算で時間がかかってしまったり、答えを19と書いてしまったりということがありました。

取り組んでいる本人はどのようなところでつまづいているかわからない場合があるようなので、取り組んでいるところをしっかり観察し、必要に応じてアドバイスをしてあげることが大事だったように思います。

引き算レベル9は引き算レベル10の準備レベル

引き算レベル9は3桁-2桁を2段階で計算します(例:437-54=387-4=383)。引き算レベル10は3桁-2桁の計算なので、レベル9がレベル10の準備レベルにあたります。レベル7の時の反省もあり、レベル9は◎タイムを出すまでしっかり取り組みました。2日目に○タイムクリア、9日目に◎タイムクリアしています。1日に2枚ずつ取り組みました。

引き算レベル9は、途中経過を飛ばして答えを出してしまうことが多々ありました。一気に答えを出せるなら途中経過は書かなくても良いように思えるかもしれませんが、桁ごとに段階を踏んで計算するというのは暗算の基本なので、引き算レベル9の訓練は意味のあるものだと思います。特に、1の位を引く時に繰り下がりが出る場合、段階を踏んで計算すると計算が楽になります。

レベル10に進むにあたって、1段階目の計算結果を頭の中にストックできるようになっている必要があります。計算結果を記憶するには脳メモリを多く消費するので計算が難しくなります。

レベル9では1段階目の計算結果を書いておくので、脳の負担を軽くして計算を楽にしてくれます。一方でスピードアップしていくためには、徐々に書くと同時に頭の中に数字を記憶して、その記憶した数字を使って次の段階の計算をするように切り替わっていくのだと思います。そうして◎タイムをクリア出来るスピードになるころにはレベル10に進めるぐらい脳メモリが発達した状態になっている、というのが山本先生の思惑なのだと思います。

引き算レベル10は百の位の繰り下がりが大事

引き算レベル10は3桁-2桁の計算です(例:437-54=383)。初日に○タイムクリアし、16日目に◎タイムをクリアしました。1日に2枚ずつ取り組みました。

引き算レベル10を開始した当初、正答率が低い状態が続きました。特に間違いが多かったのは百の位で繰り下がりが発生するケースで、その繰り下がりを無視するケースでした。例えば、835-97=732のところを832と間違えてしまいます。1段階目の計算結果のストックを頭の中に入れておくのを失敗しているようでした。

正答率を上げるための対策として、3日間、1枚目は時間を測らずに全て検算し、2枚目は間違いやすい部分を注意して正確性重視で取り組みました。検算をすることで、自分でどこが間違いやすいか理解出来たようで、2枚目を含めてほぼ正答できるようになりました。そして、再度タイムアタックをスタートしたところ、正答率を維持したまま一気にスピードアップできるようになりました。正答率が低い時には、いったんスピードダウンして正確性を重視して取り組んでみることも効果的だと思います。

引き算レベル11と12はそれまでで培った暗算力があれば難しくない

引き算レベル11は3桁-3桁を2段階で計算する問題です(例:628-157=478-7=471)。引き算レベル12の準備レベルに該当します。初日に○タイムクリア、6日目に◎タイムをクリアしました。引き算レベル12は3桁-3桁の問題です(例:628-157=471)。初日に○タイムをクリアし、9日目に◎タイムをクリアしました。

3桁-3桁の問題は、引き算レベル10で取り組んだ3桁-2桁の暗算を少し応用するだけです。引き算レベル10までをしっかり取り組んでいれば、レベル11とレベル12はそれほど難しくないようでした。

山本塾の計算ドリルで暗算力は身につきます

山本塾の計算ドリルを始めてすでに7ヶ月が経ちました。すでに足し算と引き算に加えてかけ算も最終レベルまで◎タイムをクリアしました。わり算はレベル4に取り組んでおり、まだ時間がかかりそうです。

これまで取り組んできた所感としては、この教材を継続して取り組めば、かなり短期間のうちに確実に計算力がつくと思います。長男はもともと計算が得意な方ではなかったですが、このドリルに取り組み始めたことで、確実に計算が出来るようになってきました。

足し算まとめで述べたことの焼き直しになりますが、毎日少しずつ取り組んで、毎日少しずつ計算が出来るようになっていることを感じます。まさに、継続は力なりだと思います。

最後までお読み頂きありがとうございます。

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