10月にサピックスオープンを受けて現在の立ち位置を把握したところで、また、また、山本塾の計算ドリルを完了した今の時点で、今後どうするか考えた/話し合ったので、これまでの振り返りと合わせて記録を残しておこうと思います。
3年生の夏休みから10月の学習
基本的には1学期までの学習を継続し、算数と国語に取り組みました。
算数
家庭学習の中心は引き続き算数です。家族旅行で約2週間の期間お休みしましたが、それ以外の日は1日1~1.5時間ほどの学習時間を確保して取り組みました。
計算力強化:山本塾の計算ドリル
わり算レベル7~10を取り組みました。山本塾の計算ドリルに関しては、日々の取り組みを1~2週間ごとに記録を公開しています。先週で最終レベルであるわり算レベル10をクリアし、全て完了しました。計算力の強化という観点では、非常に優れた教材でした。
単元学習を進める:Z会の中学受験コース+予習シリーズ演習問題集+たぶお式プリント
Z会の中学受験コースをペースメーカーとして、単元学習を進めています。1つ上の学年を先取りしていて、現在4年生コースに取り組んでいます。取り組んだ単元は下記です。
- 論理(いわゆるパズル問題の考え方。わかっている事象から未知の事象の中身を推理する)
- いろいろなグラフ
- 平均とのべ
- 倍数と公倍数
- 約数と公約数
- 素数と素因数分解
- 最小公倍数と最大公約数
- 分数の足し算と引き算(通分、約分)
Z会の中学受験コースは、新単元の導入としては非常に優れていると思います。映像授業がわかりやすく、自分のペースで進めていくことができ、親のサポートは最低限で済みます。また、月例テストに過去の単元の問題が含まれていて、定着度を確認することができるのも優秀です。長男の場合、9月の月例テストで3月に取り組んだ小数のわり算が出来なくなっていたことが判明しました。
ただし、Z会の中学受験コースだけでは演習量が圧倒的に不足します。Z会の中学受験コースが難しいと言われていることがあるようですが、演習量が不足して学習した単元の定着度が上がらないことが原因なのではないかと思います。長男は、予習シリーズの演習問題集とたぶお式プリントを活用して演習量の不足を補っています。
予習シリーズの演習問題集は、各単元8ページ分の問題が掲載されています。難易度はZ会の中学受験コースの問題と同等か少し難しいレベルです。Z会で単元を学習した後に取り組む分としてはちょうど良いレベルです。予習シリーズの演習問題集は、1日2ページずつ取り組んでいます。
たぶお式は、長男はピンポイントで必要な単元で取り組んでいます。今回の期間では、ブロック2に入っている素因数分解、小数と分数の変換のプリントに取り組みました。簡単な問題が大量にプリントになっていて、基礎力の定着に有用だと思います。
サピックスオープン対策:きらめき算数脳3・4年生
サピックスオープンを受けるにあたって、パズル的な思考力トレーニングをしておこうということで、きらめき算数脳にも取り組みました。少し難しい問題もありましたが、全体として楽しんで取り組めていたように思います。サピックスオープンで算数の大問4問のうち1問はパズル問題だったので、多少は対策になったように思います。
国語
漢字:漢検7級と6級
漢字については、3年生の2月に7級の検定を受検し、4年生のなるべく早い時期に5級(小学6年生レベル)までの漢字を学習を完了したいと考えています。もともとは3年生の10月の検定で7級、2月に6級を受検するつもりでしたが、想定していたスケジュールで漢字学習が進められず、2月に6級が間に合わないことになったため、2月に7級の受検に予定変更しました(7級の学習はすでに完了していて6級の学習を開始しているものの、2月までに完了しない)。いずれにせよ、小学校で毎年2月に集団受検するようなので、学習ペースと漢字検定受検ペースを必ずしも合わせる必要はないと考えています。
漢字の学習が重要なのは、先の学年の学習をする際に、その学年の漢字がごく普通に出て来てしまうからです。例えば、我が家に置いてある「小学館の日本の歴史の学習まんが」ですが、漢字には基本的に全て振り仮名がふってあるものの、漢字がわからないと非常に読みにくい作りになっています(日本史の学習は漢字との格闘でもあります)。
長男は無類の歴史好きになりそうで、貪るように小学館の日本の歴史の学習まんがを読んでいます。そんな長男ですが、6級の漢字の学習をしていると、歴史上の人物の名前が頭に浮かぶようです。例えば「義(ぎ)」という漢字は6級の漢字ですが、室町幕府の将軍に義がつく人物(足利義満など)がたくさんいることに気づき、「義」という漢字の読み方で「よし」が無いことに疑問を持ったようでした。漢字と日本史の学習の好循環のきっかけになりそうな気づきでした。
語彙力:「小学生の語彙力アップ」基礎練習1200→実践練習1100
7月から開始した語彙力を補完するための教材の取り組みを継続しています。「小学生の語彙力アップ 基礎練習ドリル1200」を2周し、だいたいわかるようになったようだったので、同じ系列のドリルである「小学生の語彙力アップ 実践練習ドリル1100」を始めることにしました。それほど難しい語彙が含まれているわけではないですが、知らない語彙もあるようで、1日5分くらいかけて取り組んでいます。
読解:論理エンジン4年生と5年生
論理エンジンの4年生向けの教材を完了し、5年生向けの教材の取り組みを開始しました。毎回音読で1通り読んだ後、ステップを1つ進めるという取り組み方をして来ました。日々の取り組みの成果もあって、音読はスムーズに出来るようになり、文章の大筋を概ね正しく理解しながら読むことが出来る様になって来ていると思います。
10月に力試しとしてサピックスオープンを受けましたが、その中で、読解の家庭学習という観点で課題感を持つに至りました。
サピックスオープンの読解問題の課題文は物語文でした。あらすじを大まかに書くと「嫌われ者のなめくじのニュッルは堂々としているカタツムリを羨ましく思っていたが、ニュッルはあみものを売る店を営んでいるクモばんばのお店を手伝う中で、銀色のきれいなベールを自身のネバネバを使って作り、花クモの新郎新婦の幸せな結婚式に貢献することが出来た。その経験を経て、なめくじでも人に喜んでもらうことが出来ることがわかり、カタツムリの殻はもういらないと思うようになった。」というお話です。この話で、「もう、カタツムリのからはいらないんです。」というニュッルのセリフに棒線が引かれており、ニュッルがそう思った理由を書かせる記述問題がありました。物語文の読み取りで最も重要な要素は、登場人物の「気持ちの変化」です。この問題はそれを直接的にきく問題でした。
3年生までの時期は、このような物語文を集中的に取り組めたほうが良いなと思います。ただ、家庭学習では、このような登場人物の心情の変化や成長をテーマにした新しい課題文を継続的に準備するのは困難です。長男が取り組んでいた4年生向け論理エンジンには、物語文は2つしか掲載されていません。サピックス3年生の国語は物語文を中心に取り組んでいるようで、今回のサピックスオープンの課題文のような文章に日常的に触れられるというのは、低学年のサピックスで学習する大きなメリットなのではないかと思いました。
今後の学習に向けて(サピックスの入塾)
中学受験に向けた学習という意味は、新4年生でスタートするというのが一般的だと思います。サピックスのカリキュラムも、いわゆる中学受験用のカリキュラムは新4年生でスタートするまで始まらず、3年生までは助走期間と位置付けていると理解しています。私自身もサピックスに通い始めるのは新4年生のカリキュラムの開始時期で問題ないと思っていました。が、3年生の途中というこのタイミングでサピックスの入塾に舵を切ることにしました。
入塾の理由としては下記の通りです。
- 長男自身がサピックスに通ってみたいと言うようになった
- 新4年生のカリキュラムが始まる前の助走期間があることで、良いスムーズにスタート出来る(かもしれない)
- 国語の家庭学習に課題感が出て来た(サピックス3年生の国語は物語文中心とのこと)
長男自身がサピックスに通ってみたいと言うようになったことが、入室を決めた理由のほぼ全てですが、どうせ新4年生のカリキュラムが始まる時期に入室するのであれば、少し前から通塾に慣れておく機会があるのは悪くないだろうとも思います。
また、国語に関しては、特に読解において家庭学習の課題感が大きくなって来たように思いました。文章を読んであらすじを理解するという段階から、より深く理解するという読み方に変えていく必要があります。物語文では、「登場人物の行動の裏に感情があり、感情には原因がある」、という基本的なところを意識する必要があります。3年生からサピックスに通うことで、質の高い課題文を読み重ねていくことが、今の長男の成長に繋がるように思いました。
サピックスに通うことで、学習ペースを再構築するのが少し大変になるかもしれませんが、引き続き長男の学習をサポートしていこうと思います。
最後までお読み頂き有難うございます。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。