【Z会中学受験 算数】和差算と分配算(とやりとり算)【新5年2月前半】

長男(新小4)はZ会の中学受験コースを1年先取りで受講しています。今月から中学受験においては長男は新4年生になり、Z会の講座は新5年生の範囲になります。我が家では、新5年生の範囲もトータル指導プラン(練習問題と月例テストがある教材)を継続することにしました。

新5年生2月前半の単元は和差算と分配算です。少し注意が必要な点がいくつかあったので、記録に残しておこうと思います。

Z会中学受験 新5年2月前半の単元

Z会のカリキュラムとしては、「和差算・分配算」となっていますが、実際には「やりとり算」がこの単元で出て来ます。「年れい算」は分配算の一類型としてではなく、2月後半で独立の単元として扱います。

和差算は4年の学習範囲の応用

和差算は4年生で学習した内容を少し応用した内容でした。4年生の学習では2つの数の和と差からそれぞれの数を求めていたのに対して、5年生の学習では3つ以上の数の問題や複数段階の区分(5年生と6年生の区分+5年生の男女の区分で段階的に和と差を考えるなど)がテーマです。4年生の学習内容が理解出来ていればそれほど難しくなく理解できた印象です。

分配算とやりとり算→Z会だけだとやりとり算の演習量が不足

分配算とやりとり算の問題例は下記です。

分配算:4000円を兄と弟で分けたところ、兄が持っているお金は弟の2倍より500円少なくなりました。2人が持っているお金はそれぞれ何円ですか。

やりとり算:A, B, Cの3人が一緒に遊園地に行きました。Aは3人分の電車代を払い、Bは3人分のチケット代を払い、Cは3人分の昼食代を払いました。あとで3人の払った金額を同じにするために、AはBに200円払い、CはBに2900円払いました。1人分の昼食代が600円のとき、1人分の電車代とチケット代はいくらですか。

分配算とやりとり算は、問題文の条件の整理の仕方が異なります。分配算は線分図で条件の整理をする一方で、やりとり算は変化をフローチャートや表を作って整理した上で、変化後の状態を必要に応じて線分図で整理します。確かに、上記のレベルのやりとり算を線分図だけで整理するのは可能ですが、変化をフローチャートや表を作って整理するのは大事な技術なので、ここで学んでおくべきです。特に、「比と割合」が入ってくるようになると、線分図だけでは対応出来なくなると思います。

Z会では、第4回の例題2がやりとり算です。毎回の例題は2つですが、そのうちの半分をやりとり算に割いています。また、例題解説で、しっかり表を使って解説していました。

一方で、Z会の練習問題では、全部で8問あるうちのやりとり算はたった1問だけです。もう少し練習問題でやりとり算に紙面を割いて欲しいなと思いました。また、例題解説でも、条件整理の仕方が分配算と違うことを強調してくれても良いのにと思いました。

長男は、上記のやりとり算の練習問題を、初見では線分図を使って解いていました。もちろん線分図でも正解にたどり着けるのですが、表で整理する方法をしっかり出来る様になって欲しいです。長男には、表で条件を整理するやり方を一緒に再確認し、予習シリーズの演習問題集から類題をピックアップして解いてもらいました

演習量の補充(予習シリーズ演習問題集の使用)

Z会中学受験コースは、新5年生から回数が増え、練習問題が増えます。5年生は2~3月は8回/月、4月以降は10回/月のペースになります。また、1回あたり、例題2問、確認問題1~2問、練習問題約8問です。Z会の4年生の期間は演習量が圧倒的に足りない印象でしたが、5年生になって取り組みやすくなったように思います。

和差算は既習単元の応用で、単元の難易度もそれほど高くはないということもあり、Z会の中学受験コースの問題だけでも演習量が十分足りました

分配算については、Z会の単元を終えた時点では1問1問に時間がかかっている状態だったので、練習問題全問をもう1周した上で、予習シリーズ演習問題集の4年下巻第2回の「分配とやりとりの問題」から下記問題をピックアップして演習量を補充しました。

  • 反復問題(練習)2, 3, 5
  • 実戦演習1, 2, 4

やりとり算については練習問題が極端に少なく、解き方の技術が身に付けられなかったため、前述の通り、予習シリーズ演習問題集の4年下巻第2回の「分配とやりとりの問題」から3問だけでしたが、下記全問題をピックアップして取り組み、演習量を増やしました

  • 反復問題(基本)4
  • 反復問題(練習)4
  • 実戦演習3
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