小学1年生の間の算数の先取り学習

学習の工夫

我が家では、長男が算数の先取り学習を進めています。現在2年生の9月ですが、3年生の学習指導要領の内容は全て2年生の1学期までで学習済みです。2年生の7月からはZ会の中学受験3年生コースをペースメーカーとして使用しており、徐々にできることを増やすようにしています。

実際に先取り学習を始めたのは、小学1年生の3学期で、2学期までは特に先取り学習はしていませんでした。この記事では、小学1年生の間に、長男が家庭でどのように学習に取り組んでいたかを記録しています。

小学1年生の1-2学期の学習習慣

我が家で先取り学習を始めたのは、1年生の3学期からです。1-2学期の間は、特に先取り学習はしていませんでした。

毎日勉強の習慣をつけることに注力

我が家では、長男が学校の授業に慣れるのに少し時間がかかりました。小学校入学前は、長男は毎日保育園で自由奔放に遊んでいました。それが4月から毎日小学校で椅子に座って何時間も授業を聞くという生活になり、急激な変化に毎日とても疲れた様子でした。

そのような状況だったので、小学校入学後しばらくの間は、毎日少しで良いから勉強する習慣をつけることを目標にしました。あまり負荷をかけずに、習慣づけを目標にしたのが結果的にうまくいき、毎日継続して少しずつ勉強する習慣が出来ました。

学校の宿題が家庭学習の中心

長男は公立の小学校に通っていますが、1年生の頃から毎日算数と国語の宿題が出ています。算数は学校の授業の進度に合わせて、副教材の計算ドリルを進める内容です。国語は、音読と漢字ドリルです。

平日は毎日学校の宿題だけをこなして行きました。私も長男の音読を聞いてあげたり、計算ドリルや漢字ドリルを見てあげたりしました。

1年生の1-2学期の平日の勉強時間はおよそ15分から30分くらいです。

週末や夏休みはZ会の通信講座を活用

「毎日」の習慣ということで、土日も勉強する習慣をつけます。土日は学校の宿題がないので、気軽に取り組めて、うまくペース配分出来る教材を探して、Z会の通信教育にたどり着きました

Z会の1年生の学習内容は、特徴としては以下です。

  • 算数は学校での標準的な進度に合わせてカリキュラムが組まれている
  • 学校で習うような基本的な内容が詰まっていて、毎月のテストも満点が取れる内容になっている
  • 「けいけん」や「思考力ワーク」など、遊び感覚で取り組める教材がある
  • 夏休みには、「エブリスタディ・プラス」という追加の教材があり、夏休み中も勉強習慣をつけられるようになっている

とにかく毎日の勉強習慣をつけたいという目標で始めたので、毎月の内容が終わっていなくてもあまり気にせず、毎週末コツコツと進める形で取り組みました。

Z会の算数と国語の内容は学校で学習する内容とほぼ変わらないので、長男にとっても取り組みやすかったようです。学校で習ったことの復習・学校でそろそろ習うことの予習にもなり、学校とZ会で相乗効果があります。毎月のテストで満点が取れることも、自信に繋がっていたようでした。

また、「けいけん」の学習は、将来的に理科や社会の内容に繋がっていくような内容です。例えば、8月は「アイスクリームをつくろう」というテーマでした。これは、塩には氷の温度を下げる性質がある、ということを利用し実験で、実際に材料や道具を揃えてアイスクリームを自分で作ります。

アイスクリームを作るのも食べるのも、長男はとても楽しんでいました。材料や道具を揃える手間はありますが、楽しみながら経験学習ができるということで、とてもよく考えられた教材だった思います。

1年生の2学期末ごろになると、長男は随分と学校生活に慣れ、勉強習慣がつき、勉強に自信がついてきたようでした。1年生の1-2学期の間は勉強時間を増やさず、毎日コツコツ取り組んでいたことで、家庭で学習を進めていく下地が出来ました。

小学1年生の3学期に開始した先取り学習の内容

小学校1年生の先取り学習については、手探りで始めるような形でした。そこで、まずは小学校の学年が進んでいった時に、どのような内容を算数で学習するかを調べてみました。

小学校低学年の算数で習う単元は、日常で使うような基本的なものが多い

学習指導要領に沿って算数を学習していった場合、3年生までの各学年で新しく学習する内容は日常で使うような基本的なものが多いです。4年生までで学習する単元を簡単にまとめました。

学年数と計算単位と表し方図形
1年生数と数字
足し算、引き算
100までの数
時計の読み方
2年生足し算と引き算の筆算
かけ算(九九)
分けた大きさ(倍と分数)
1万までの数
長さと量の単位
時刻と時間
長方形、正方形、直角三角形
3年生1億までの数
わり算、あまりのあるわり算
かけ算の筆算
分数・小数の足し算と引き算
□を使った式
棒グラフ
重さの単位
二等辺三角形と正三角形
角・辺・頂点
円と球
4年生・わり算の筆算
・式と計算順序
・1億を超える数
・小数のかけ算・わり算
・割合・何倍
・1より大きい分数
・概数とその計算
・折れ線グラフ
・量の変わり方
・垂直・平行と四角形
・面積
・直方体と立方体
非常に基本的な内容遊びの中で慣れ親しんでいる内容意図的に学習していく必要がある内容

4年生の単元になると、少しずつ発展的な内容が入ってきます。難しい単元も出てきます。

例えば、わり算の筆算は、かけ算と引き算の筆算を使った発展的な内容です。仮の商を立てて試行錯誤するような要素もあり、腰を据えて学習する必要がありそうです。

一方で、3年生までで学習する範囲は、非常に基本的で大事なものがほとんどです。

小学校3年生までの学習範囲であれば、それほど難しい勉強をしているという感覚なく、学習を進められる内容が多いと考えました。図形に関する単元も、折り紙やブロック遊びの延長で、親しみやすい内容です。

小学3年生までの算数の内容をどんどん学習してしまうというのが、一つの目安になります

教科書ワークを使った2年生の単元の学習

学習指導要領の教科書に準拠した補助テキストが市販されています。長男は啓林館の教科書に準拠した「教科書ワーク」というテキストを使って家庭での先取り学習を始めました。

教科書ワークの特徴を簡単にまとめます。

  • きほんのワーク」、「れんしゅうのワーク」、「まとめのテスト」という3ステップで一つの単元を学習
  • オールカラーで、各単元の学習内容が図や絵を使って丁寧に解説されており、初めて学習する単元でも、理解がしやすい
  • 「れんしゅうのワーク」、「まとめのテスト」で基本問題を多くこなすことができるため、学習したことの定着を図りやすい

2年生の教科書ワークは、かけ算九九を除く全単元を、1日4ページずつのペースで進めていき、1日あたり30分から1時間ぐらいの学習時間で、約1ヶ月で2年生の学習範囲を一通り学習することが出来ました。

上のところで述べているように、2年生の学習内容は基本的なものが多く、すでに知っている内容や日常で使っていることを改めて学ぶような内容だったため、あまり苦労せず学習を進めることが出来たという感触です。

例えば、足し算と引き算の筆算も、1年生で2桁と1桁の足し算と引き算は習っているので、それを縦に並べて計算しやすくしているということで、スムーズに理解出来ているようでした。

かけ算九九の学習

かけ算九九は2年生で学習する単元としては少し特殊だと思います。とにかく最初は覚える必要があります。覚えないと始まりません。

そこで、我が家では、自宅のお風呂の壁に九九表を貼って毎日唱えるという練習をしました。今日は1の段と5の段、次の日は2の段と6の段・・・というように毎日学習していって、1ヶ月かからずに、全ての段を唱えることができるようになりました

覚えた後は、百マス計算です。

まずは1の段から順番に並んでいるシートで毎日取り組みました。初めてのチャレンジでは8分近くかかりました。思い出すのに時間がかかって止まってしまったりということで、最初はとても時間がかかります。毎日1枚ずつ取り組むことで、タイムはどんどん縮まり、3週間後には3分を下回るまでタイムを縮めました。

次に、かけ算の順番がバラバラになっているシートで取り組みます。こちらを初めてのチャレンジでは6分ほどかかりました。それから約2週間毎日取り組んで、4分を切るところまでタイムを伸ばしました。

百ます計算を使った学習を推進している陰山先生によると、低学年の九九百ます計算の目標は2分だそうです。長男は倍近い時間がかかっていましたが、学校で九九が始まったらまた取り組んでみようということで、いったんここでストップしました。

2年生の範囲を「ハイクラスドリル 120回」を使って総復習

3月に入って、2ヶ月間で学習してきた2年生の範囲を総復習できるような問題集はないかなということで探していたところ、「小2算数 ハイクラスドリル 120回」というドリルを見つけました。

このドリルの特徴を簡単にまとめます。

  • 基本・標準レベルの問題が充実していて復習に使いやすい
  • 短めの文章題が散りばめられていて、文章題を解いていく導入として使いやすい
  • 目安の時間設定があるので毎日の学習量を設定しやすい

一方で、下記のようなデメリットがあり、大人がサポートしてあげることが必要なドリルだと感じました。

  • 文章題の問題で、2年生で習う漢字がふりがな無しで使われている
  • 解説は大人が読む前提で作られていて難しい
  • いくつか3年生でならう単元が含まれている(わり算、分数、( )を使った式、など)

長男はこのハイクラスドリルを使って、これまで学習した内容を復習しました。これまで学習した内容以外の単元や、難しい発展問題は全てやらずに飛ばしました。その結果おおよそ半分がやらずに飛ばすページとなり、復習としてやるのは全部で60ページほどの分量になりました。

これを1日2ページずつペースで約1ヶ月間取り組み、春休み終了前に終えることが出来ました。春休み中は学校の宿題もなく、1日1時間くらいの学習ペースでした。

まとめ

まずは小学校入学後は家庭で毎日勉強する習慣をつけることが大事になります。学校の宿題が毎日出るようであればそれをこなしていくのも一つのやり方だと思います。我が家では、平日の学校の宿題に加えて、週末や夏休み中に取り組むためにZ会の通信教育を受講して活用しました。毎日少しずつでも、それを継続していくことが大事だと思います。

学習の習慣化が出来たところで、1年生の3学期から少し勉強量を増やし、平日も学校の宿題以外をやるようになり、1日あたり1時間くらい家庭で学習するペースになりました。学習の習慣化が出来ていると、少し勉強時間を増やしても、それほど大きな負担にならずに出来るように感じています。

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