漢字の学習は、これまでは学校で習うペースに合わせていました。今月からは、漢字も少しずつ先取りして学習していくことにしました。
学習を継続していくためには目標が必要、ということで、漢字検定を受検します。
漢字の先取り学習の意味
我が家では、長男の漢字の先取り学習を進めることにしました。
長い文章を読むためには漢字の学習が必要
子供向けの本や新聞では全ての漢字にふりがなが振ってある場合が多く、知らない漢字があってもふりがなの方を読んでやり過ごすことができます。
例えば、最近図書館で「マジック・ツリーハウス」シリーズの本を借りてきて読んでいますが、このシリーズには高学年で習う難しい漢字も出てきますが、全ての漢字にふりがなが振ってあります。また、我が家は「読売KODOMO新聞」をとっていますが、新聞の記事で出てくる漢字にはふりがなが振ってあり、漢字を知らなくても読むことが出来ます。
一方で、2年生の9月に受験したサピックスの入室テストの長文読解の問題文で、3年生で習う漢字がふりがななしで登場しました。
例えば「部屋」という単語がふりがななしで出てきます。「部」という漢字も「屋」という漢字も3年生の学習範囲です。他にも、「鉄」、「重」など3年生の学習範囲の漢字がふりがな無し出てきていました。2年生の漢字でまだ習っていな漢字も当然出てきます。
長男にとっては、習っていない漢字にふりがなが振っていないというのは新鮮な経験だったようです。漢字自体に見たことがあっても、「あれ、これ何て読むんだっけ?」と考えると、文章を読むのが止まってしまいます。テストの後に一緒に文章を読み直した際に、漢字の読み方で読むのが止まってしまうのが、文章を理解する上で大きな妨げになっていそうでした。
読書に関しては、今読んでいる本であれば、漢字の先取りをあえて進める必要はありません。しかし、もう少し学年が上の子用の本を読みたくなった時に、漢字を読めないということが本を読む上でのハードルになってしまう可能性があります。読みたいのに、漢字がハードルになって世界が広がらないなんてもったいないですね。
長男は少しずつ複雑なストーリーの本を読み始めてきているので、今のタイミングで漢字の学習を進めていくことは意味があると考えました。
算数の先取り学習でも習っていない漢字が頻出する
長男は算数についてはもともと先取りで学習を進めてきていました。算数の先取り学習をしている中で、学校で習っていない漢字がどうしても出てきてしまいます。
例えば、小学校の学習指導要領では、3年生でわり算を教えます。このわり算の答えを「商」と呼びますが、「商」という漢字は3年生の学習範囲です。その他にも、二等辺三角形の「等」は3年生、大きな数で出てくる「億」は4年生など、算数の進度と漢字の進度が学年で対応しているものが結構あります。
長男には算数の学習で出てきたタイミングで、学校で教わっていない漢字については家庭で教えてきました。そのようなやり方でも対応は可能ですが、知らない漢字が出てくるとどうしても算数から漢字に頭の切り替えが必要になるのが気になっていました。そのような観点でも、漢字は他の科目の先取り具合に合わせて学習をしておく意味がありそうだと考えています。
学習した漢字を使うのであれば忘れない
学習した漢字を使わないと忘れてしまいます。エビングハウスの忘却曲線でも、人間は必要のない記憶はどんどん減衰していくことがわかっています。一方で、一度身に付けたことは、使っていくことでより深く定着していくことも研究の成果として明らかになっています。どんどん使っていけば、意識しなくても使える状態になります。
長男は図書館で上の学年の子向けの本を借りてきて読んでいたり、週1回の小学生向けの新聞を読んでいたりと、自分より上の学年の漢字に触れる機会は少なくありません。なので、漢字を学習したは良いけど全然使わなくて忘れてしまったということもなさそう・・・かも、と考えました。ということで、少しずつ漢字の学習を家庭でも進めることにしました。
漢字学習の中期目標に漢字検定を据える
漢字の学習は記憶系なので、忘却曲線に基づく学習スケジュールを考えます。詳しくは下記の記事をご覧ください。
漢字学習の観点で要約すると、2ヶ月を1セットとして、最初4週間の間は毎日少しずつ新しい漢字を増やし、1セットの中で復習を3回して記憶を定着させるということになります。ポイントは、無理に新しい漢字を進め過ぎないこと、毎日やること、忘れる前に繰り返し復習することです。
1学期の間に2年生の漢字の半分を学校で学習しているようでした。そこで、当面は下記のようなイメージで進めていく計画としました。
未修漢字 | ・1日3つずつのペースで学習 ・漢字を例文や熟語の形で音読 ・正しい筆順で5回ずつ書き取り練習 |
復習 | ・翌日、1週間後、1ヶ月後の3回実施 ・覚えているかを問題形式で確認 ・忘れていたら再度書き取り練習 |
この計画で進められると、集中してやれば1日15分くらいの分量、ちょうど1セット2ヶ月で2年生の範囲を終えられそうです。
また、目標がないと継続は難しいと考え、漢字検定を受検することにしました。漢字検定は下記のような検定です。
- 6月、10月、2月の年3回実施される検定
- 小学校の学年と受検する級が対応している(10級は1年生、9級は2年生で、5級で小学6年生までの範囲に対応)
漢字検定は小学校の学年と受検する級が対応しているのがとても有難いです。年3回の検定なので、それを一つのマイルストーンとして、少しずつ進めていく想定です。
9級を受検するためには1年生の漢字や2年生の既習漢字の復習をする必要があることを考えると、今年の10月に9級は難しいかなと思いつつ、いったんは9級を次の2月の検定で合格するのを短期目標、7級を3年生の2月の検定でに合格することを中期目標に出来ればと考えています。
まとめ
漢字の先取りについては、使わないと忘れてしまうという否定的な考えもある一方で、読書や新聞などで中高学年向けの文章を読む機会が多ければ、学習した漢字を使わないという心配をする必要はありません。むしろ、早めに学習することで漢字に触れる機会が増え、定着しやすいと考えます。
これまでは学校で習うペースに合わせていた漢字の学習を、今月から少しずつ先取りして学習し行きます。継続していくためには目標が必要、ということで、漢字検定の日程を参考にしながら少しずつ進めていく想定です。