長男が10月14日に力試しとして、3年生向けのサピックスオープンを受験してきました。その結果が出ましたので、その記録をしておきます。
成績の記録
長男のサピックスオープン3年生の結果(受験者数2343名)
- 2科目総合:偏差値60~65、順位100~200位
- 算数:偏差値65~70、順位50位以内
- 国語:偏差値50~55、順位700~800位
算数は目を見張るような結果でしたが、普段の学習の成果が出ているのかもしれません。いわゆる「ひらめき」系の出題ではなく、計算力、空間認識、積み上げ推論といった算数力の基本が試される出題だったように思います。
算数の問題
算数の問題は、大問4問で45分で、計算ゲーム型の出題が2問、立体図形回転/組み合わせの出題が1問、パズル型の出題が1問の構成でした。いわゆる基本問題(計算問題や短い文章問題)の大問はなく、いずれも条件を整理して解く問題でした。
計算ゲーム型の大問2つは、四則演算が素早く処理出来れば、試行回数を増やして解くことができるような問題だったように思います。そういう意味で、計算のスピードと正確性を問う問題でした。長男は山本塾の計算ドリルやたぶお式で計算力を鍛えていたので、相性の良い問題でした。
立体図形回転/組み合わせの問題は、いわゆる空間認識の感覚が磨かれていないと難しい問題だったのではないかと思います。賢人パズルなどで遊んでいた層には馴染みのある形の立体図形を組み合わせる問題です。長男はもともとブロック遊びが好きなこともあり、また、たぶお式のブロックK、P、1で立方体操作や回転図形の取り組みもしており、空間認識の感覚は身についてきているようでした。
パズル型の出題は、きらめき算数脳に出てきそうな問題で、条件にしたがって答えが確定するところから埋めていくものです。ニコリのパズルにあってもおかしくないような問題でした。
国語の問題
国語の問題は、物語文の長文読解が大問1問、漢字の文章題が大問1問でした。
物語文はオーソドックスな内容で、主人公が物語中のイベントを経て成長する内容でした。記述問題も、主人公の成長の瞬間の心情をダイレクトに質問する問題で、オーソドックスな出題でした。ただ、文章は非常に長く、B4サイズの問題用紙4~5ページ分、のんびりしていると読むだけで試験時間の大半を使ってしまいそうな分量でした。長男は全く時間が足りなかったようでした。
漢字の文章題は部首をテーマにしたもので、サピックスキャラクター同士の会話の空欄穴埋め形式の内容でした。漢字を書かせるものは2年生までの漢字でしたが、出題の形式はユニークで、「ゆったりきょりがある」という意味の「しんにょう」を使った漢字で、「遠」と答えさせるなど、少し捻った出題でした。面白いなと思ったのは、「かたつむり」の漢字を答えさせる問題。渦を巻いている、角が生えた動物、という2つのヒントから「蝸牛」を選択させるものです。もちろん、ヒントなしで知っている3年生もゼロではないでしょうが、多くの子はヒントから漢字を推測して解答することになると思います。漢字の成り立ちに興味を持つきっかけになりうる出題だなと思いました。