長男(小2)が計算スピードアップのための対策の一つとして取り入れたのが、山本塾の計算ドリルです。山本塾の計算ドリルを始めてから2週間が経過したのでその成果を記録しています。
最初の1週間の記録は下記にまとめています。
山本塾の計算ドリルとは
山本塾の計算ドリルの特徴は下記の通りです。
- 四則演算それぞれに細かいレベル設定がある(足し算なら11段階)
- 必要十分な暗算レベルを設定している(足し算なら3けた+3けた)
- 各レベルに明確な目標タイムが設定されている(○タイム達成で次のレベルを開始、最終的には◎タイムが目標)
山本塾の計算ドリルの詳しいやり方を知りたい方は、下記リンク先をご覧ください。
山本塾計算ドリルの2週目の記録
長男(小2)が山本塾の計算ドリルを使って学習した2週目の記録をまとめました。タイムは全てその日の最高タイムです。
足し算(Lv1) | 足し算(Lv2) | 引き算(Lv1) | 引き算(Lv2) | かけ算(Lv1) | |
---|---|---|---|---|---|
○タイム | 50秒 | 1分30秒 | 50秒 | 1分30秒 | 1分 |
◎タイム | 35秒 | 1分 | 30秒 | 1分 | 40秒 |
1週目 | 45秒 | 1分46秒 | 54秒 | 1分12秒 | |
8日目 | 44秒 | 1分45秒 | 51秒 | ||
9日目 | 1分37秒 | 47秒 | 1分1秒 | ||
10日目 | 42秒 | 1分52秒 | 1分1秒 | ||
11日目 | 43秒 | 1分37秒 | 56秒 | ||
12日目 | 1分35秒 | 48秒 | 52秒 | ||
13日目 | 41秒 | 1分22秒 | 44秒 | 50秒 | |
14日目 | 1分26秒 | 1分37秒 | 56秒 |
1週間の振り返り
2週目も毎日取り組むことが出来ました。1日に足し算、引き算、かけ算のうち、4回のセットを3セット、計12回やっています。毎日およそ20分ぐらいです。
2週目に、新しく足し算レベル2、引き算レベル1、かけ算レベル1の○タイムをクリア出来ました。
足し算レベル2について
足し算レベル2の注意点として、①〜④の4種類のセットのうち、①の難易度が②〜④の難易度に比べて格段に低いというのがあります。①は繰り上がりのある計算が少ないのです。
長男は最初、明らかに繰り上がりのある計算で減速していました。そのため、①のタイムが圧倒的に速く、②から④は遅いという歪んだ結果になります。例えば9日目のタイムは下記の通りでした。
①=1分37秒、②=1分59秒、③=1分53秒、④=1分59秒
バランスが悪いため、①の後に②から④を取り組むとタイムが遅くなったように感じてしまい、モチベーションにマイナスになります。この辺りは、足し算レベル2に取り組む際には注意した方が良いと思います。
我が家では足し算レベル2については、④からスタートして降順でやってみることにしました。①は取り組むのをやめて、これまでの①のタイムは無かった事にしようかとも考えましたが、13日目に驚くようなことが起こり、あまり悩む必要もなくなりました。
13日目、④からスタートして降順にやっています。④は前日までのタイムとほぼ同じで、1分51秒でした。次の③で繰り上がりの計算でほとんど減速しなくなり、一気にスピードが上がったのです。タイムは③1分30秒→②1分22秒→①1分25秒でした。
長男はたし算レベル2の○タイムクリア出来たのがすごく嬉しかったようで、思わず「やった!」と歓声をあげていました。
◎タイムを目指すか、上のレベルの○タイムを目指すか
○タイムをクリアした時に、そのままのレベルで◎タイムを目指すか、上のレベルの○タイムにチャレンジするかは迷うところだと思います。
○タイムをクリアした段階だと、1つ1つの計算にまだ少し時間がかかっているという状態で、まだ速くなる余地は十分にあります。最初は、◎タイムをクリアしてから先に進んでいくような進め方をイメージしていました。しかし、実際にそのような進め方をしてしまうと、○タイムクリア後になかなかタイムが伸びず、上達が実感出来ず、モチベーションが低下してしまうかもしれません。
結論としては、長男の場合は、低いレベルの◎タイムクリアを目指しつつ、上のレベルのチャレンジを並行して進めていくようにしています。例えば、足し算のレベル2をチャレンジした日は引き算はレベル1をやるようにし、逆に引き算レベル2をやる日は足し算をレベル1にする、といった具合です。
○タイムと◎タイムの設定はかなり違っていて、◎タイムのクリアはかなりレベルが高いなと感じました。学習の3段階理論でいうと、最終段階(=自動化段階)に到達してようやく◎タイムクリアというイメージです。少なくともレベル1から2あたりでは、計算結果がパッと出てくる状態にまでならないと◎段階のクリアは難しそうと思います。
例えば、足し算レベル1では、○タイムが1分、◎タイムでは35秒です。ここ数日間の長男のタイムは、40から45秒の間で安定してしまっており、35秒に届くためにはもう一つ壁を破らないといけないように感じています。
一方で、上のレベルをチャレンジすると、脳のスタミナを多く消費してしまうようです。長男の場合、足し算と引き算のレベル2をやると疲労具合が大きくなります。脳のメモリが、そのレベルの計算にまだ慣れていないという事だと思います。
そこで、低いレベルの◎タイムクリアを目指しつつ、上のレベルのチャレンジを並行して進めていくようにして、バランスを取っていくようにしようと考えました。足し算レベル2と引き算レベル2を両方やってしまうと疲労困憊という事になってしまうので、どっちかはレベル1をチャレンジするようにして、今週は進めています。
並行するレベルが増えてしまうと、進捗や目標を管理するのが少し大変になってしまうことを懸念していますが、その辺りどのように配分していくかは、長男の様子を見ながら考えていこうと思います。
学年ごとの進度の目安
山本塾の計算ドリルの著者の山本先生が、下記のような各学年の終了時点の進度(○タイムクリア)の目安を出しています。
2年生 | 3年生 | 4年生 | 最終レベル | |
---|---|---|---|---|
足し算 | レベル7〜9 | レベル9〜11 | レベル9〜11 | 11 |
引き算 | レベル8〜9 | レベル9〜10 | レベル10〜12 | 12 |
かけ算 | レベル2〜4 | レベル6〜8 | レベル8 | 8 |
わり算 | × | レベル4〜8 | レベル10 | 10 |
暗算は5年生になるまでにマスターすることが理想なので、目安のレベルがあるのは4年生までです。例えば2年生であれば、具体的には下記のような進度になるようです。
- 足し算:2年生のほとんどの子が、レベル7(2桁足す2桁の足し算)はクリアできるものの、レベル10(3桁足す3桁の足し算)はクリア出来ない
- 引き算:2年生のほとんどの子が、レベル8(2桁引く2桁の引き算)はクリアできるものの、レベル11(3桁引く3桁の引き算)はクリア出来ない
- かけ算:2年生のほとんどの子が、レベル2(何十または何百かける1桁の計算)はクリアできるものの、レベル5(2桁かける1桁のかけ算)はクリア出来ない
足し算の少し先のレベルを見てみると、レベル3から6は少し特殊な計算が並んでいます。
- 足し算レベル3は2桁足す2桁の式で、一の位だけを足す計算
- 足し算レベル4は2桁足す2桁の式で、十の位だけを足す計算
- 足し算レベル5と6は十の位と一の位をそれぞれ足してから、それぞれの答えを足して計算全体の答えを出すやり方の練習
- 足し算レベル7は2桁たす2桁の計算
こうしてみると、足し算レベル2の負荷はレベル3から6に比べても高めで、レベル1と2をマスターするとレベル7まで一気に進めそうに見えます。したがって、レベル2の次に大きな負荷がかかるのはレベル7になりそうです。
学年ごとの進度の目安からわかること:優先度は、足し算と引き算>かけ算>わり算
学年ごとの進度の目安からわかることとしては、足し算と引き算を優先して進めた方が良いということです。かけ算とわり算は、実は他の四則演算を使って答えを出すという意味で、少し応用の入った計算であるというのも影響していると思います。
2桁かける1桁のかけ算は、①それぞれの桁をかけ算する、②かけ算の結果を足し算する、という計算をします。したがって、かけ算は「1桁のかけ算→2桁の足し算」という2段階のプロセスになります。かけ算を暗算でできるようにするためには、2桁以上の足し算の暗算を高いレベルで出来ないと厳しくなります。
わり算は、まずは①それぞれの位についてわり算をする、②わり算の答えとわる数をかけ算する、③かけ算の答えをわられる数から引いてあまりを出す、という計算をします。したがって、桁数の大きいわり算は、「わり算→1桁のかけ算→2桁の引き算」というプロセスを何度も繰り返す計算になります。わり算を暗算でできるようにするためには、1桁のかけ算と2桁の引き算の暗算が必要で、しかも頻繁に脳の中でどの計算をするかの切り替えをする必要があります。そのため、わり算の暗算をするためには、かけ算と引き算の暗算を高いレベルで出来ないと必要な脳のメモリが大きくなり、行き詰まってしまう可能性があります。
山本先生も動画の中で、2年生で足し算と引き算がしっかりできるようになっている子は、「3年生になってからかけ算の伸びがガーンと来ます」とコメントしています。わり算については、「かけ算の伸びに対してわり算が結構てこずっている」子が結構多いと話をしています。かけ算の習熟度がある程度まで到達した後に、わり算の伸びが来るのだと思います。
まとめ
計算スピードの向上を図るため、山本塾の計算ドリルの取り組みを始めて2週間が経過しました。順調に○タイムを達成するレベルを増やしており、新しく足し算レベル2、引き算レベル1、かけ算レベル1の○タイムをクリア出来ました。一方で、◎タイムをクリア出来ているレベルはまだありません。
引き続き山本塾の計算ドリルを毎日少しずつ取り組んでいき、○タイムを獲得できるレベルを増やしていくとともに、足し算と引き算のレベル1の◎タイムを目指せればと考えています。
次週の記録はこちら↓