長男(小2)が計算スピードアップのための対策の一つとして取り入れたのが、山本塾の計算ドリルです。かけ算については、足し算の全レベルを終了した12月から主に取り組み、最終レベルであるかけ算レベル8の◎タイムを3月にクリアしました。かけ算に取り組んだ日数は93日でした。今回はかけ算の記録タイムの推移と各レベルでの様子についてまとめています。
足し算と引き算については、下記でまとめています。
かけ算レベル1~8の記録タイムの推移
グラフはレベル別のタイムの推移を%で表しています。100%がそのレベルの◎タイムです。
継続することで確実に計算スピードがアップする
長男は、山本塾の計算ドリルに取り組み始めてから187日目で最終レベルであるかけ算レベル8の◎タイムをクリアしました。かけ算に取り組んだ日数は93日です。◎タイムは、小学生が出せる限界タイムに近いタイムで、これ以上は目指す必要がないタイムです(山本先生談)。
1日あたり約10分程度の取り組みですが、毎日取り組むことで一生ものの計算力がついて来たと思います。計算をする時、筆算をするためには紙と鉛筆が必要になりますが、暗算であれば自分の頭だけで十分です。1度身につけてしまえば、日常的に使うスキルなので忘れることもありません。
継続することが最も大事
山本塾の計算ドリルに取り組んでいく中で、最も大事だと感じたのは、とにかく継続することです。足し算や引き算のまとめで書いたことの焼き直しですが、継続してやるために、以下のことに注意しました。
毎日出来るだけ決まった時間に取り組む
生活の中に計算ドリルを取り入れる上で、ドリルの取り組みを毎日の習慣にしてしまうのはとても効果があったと思います。我が家の場合、習慣にするために毎日同じ時間に取り組むことで、うまく行ったように感じています。
我が家は共働きなので、長男は平日は学童に通っています。そして、計算ドリルに取り組むのは、学童から帰ってきて最初にすることにしました。その結果、家に帰ってくると当たり前のようにドリルに取り組むようになりました。
負荷をかけ過ぎない
暗算は脳メモリをかなり使うので、とにかく疲れます。特に、自分が出来るレベルよりも高いレベルの暗算に取り組むと、一気に疲弊してしまうようでした。
取り組むレベルの目安は数回取り組んだら○タイムを取れるレベルというのが、過度な負荷がかかっていないレベルだと感じます。逆に、○タイムに全然届かないようなら、そのレベルに取り組むにはまだ計算力が足りないということです。
長男の取り組みを見ていて、出来るだけ◎タイムを取るか、それに近いタイムを安定して出せる状態になってから次のタイムに進むのが良いと感じました。前のレベルでしっかりスピードを出せるまで練習することで、次のレベルに取り組むための準備が出来ます。その結果、次のレベル進んでも過度な負荷にならず、スムーズに入っていけるようです。
また、1日1~2枚取り組むだけでも十分効果があります。毎日取り組む量を増やしすぎないことも大事だと思います。
取り組んだこと自体を褒める
日によって調子が良い日も悪い日もあり、思うようにタイムが伸びない期間もあります。そのような時、1番悔しいのは本人です。タイムが出なくても、継続して取り組めたこと自体が大事だと思いますし、続けていれば必ずタイムが伸びる時がやってきます。思うようにタイムが伸びない時こそ、焦らずに、継続して取り組めたこと自体を褒めてあげると、続けるモチベーションになるようです。
かけ算 レベル別の様子と注意点
かけ算レベル1 暗唱なしで1桁×1桁の答えを出す
かけ算レベル1は1桁×1桁のかけ算です(例:3×5=15)。九九でできるかけ算です。○タイムは頭の中で九九の暗唱が出来れば問題なくクリア出来ます。一方で、◎タイムは36問を40秒で解くため、九九を頭の中で唱えている時間はありません。いかに頭の中での暗唱をせずに1桁×1桁のかけ算の答えを出すかが◎タイムクリアの鍵になります。
頭の中で九九を暗唱せずに1桁×1桁のかけ算の答えを出せるようになることは、かけ算の暗算で桁を増やして行く上でとても重要です。九九を頭の中で唱えると、暗算のための脳メモリを多く使ってしまいます。かけ算レベル1の◎タイムをクリアできるようになるまで繰り返して次に進むことが、とても重要だと思います。
かけ算レベル2
かけ算レベル2は1桁×1桁のかけ算に桁調整を追加したものです(例:20×6=120)。少し苦労するするポイントは、5の段が入ってくるところです。例えば、50×80=4000のように、式に出てくる0の数よりも答えの0の数が多くなる場合があります。ただ、かけ算レベル1の◎タイムをクリアしていればあまり停滞せずにクリアできるレベルです。
かけ算レベル3~4
かけ算レベル3は、10台×1桁を2段階で計算します(例:17×5=50+35=85)。まず10の位のかけ算と1の位のかけ算をそれぞれ計算し、最後にそれぞれの答えを足します。かけ算レベル4はレベル3のかけられる数とかける数が順不同になったものです(例:6×13=60+18=78)。
かけ算レベル3とかけ算レベル4は、次のレベルの準備のためのレベルです。重要なのは、10の位の計算を先にするというところで、そのステップを理解する上で大事なレベルだと思います。
計算自体はかけ算レベル1と2桁+2桁の足し算の暗算(たし算レベル7)がクリア出来ていればスムーズに進められるレベルです。
かけ算レベル5 10台×1桁のかけ算の計算結果を覚える
かけ算レベル5は10台×1桁のかけ算です(例:13×4=52)。かけ算レベル5は、かけ算レベル1の次にくる関門になります。◎タイムは36問で1分10秒なので、1問あたり2秒弱で解答する必要があります。必然的に、九九のように10台×1桁のかけ算の計算結果をある程度覚えていていかないと◎タイムは厳しくなります。また、誤答も出やすいため、しっかりと毎回答え合わせをし、誤ったところを修正していくことが大事になります。
とはいえ、10台×1桁のかけ算の組み合わせは九九と同じだけしか無いので、繰り返し解いていけば自然と覚えて行きます。焦らずに取り組むことが重要なレベルだと思います。
かけ算レベル6~7
かけ算レベル6は2桁×1桁の計算を2段階で解く練習です(例:34×3=90×12=102)。また、かけ算レベル7はかけ算レベル6のかけられる数とかける数の順番を順不同にしたものです(例:4×28=80+32=112)。かけ算レベル8が2桁×1桁の計算で、いずれもその準備段階となるレベルです。
いずれもこれまでのレベルをしっかりこなしていれば、スムーズにクリア出来るレベルだと思います。
かけ算レベル8 2段階繰り上がりが難しい
かけ算レベル8は2桁×1桁の暗算です(例:32×6=192)。かけ算レベル1とレベル5に続き、3つ目の大きな関門となるレベルです。長男はこのレベルをクリアするのに39日間かかりました。
かけ算レベル8の難しいところは、10の位と1の位のかけ算の結果を覚えておかないと暗算できないことです。例えば、36×6ではまず30×6=180を計算しますが、この計算結果を覚えたまま、次の6×6=36をして、その結果を使って180+36=216をする必要があります。1の位かける1の位の計算結果が大きくなりうるので、繰り上がりが2段階になる場合があります。
長男は最初、いったん十の位と一の位のかけ算の計算結果だけで百の位の答えを書いて、後で繰り上がりがあることがわかったら百の位を書き直すというやり方をしていました。このやり方だとなかなか◎タイムのクリアは難しいようでした。ただ、練習を積み重ねることによって、この百の位への繰り上がりを頭の中で徐々に計算できるようになって行き、◎タイムをクリア出来るようになりました。
山本塾の計算ドリルで暗算力は身につきます
山本塾の計算ドリルを取り組んできた所感としては、この教材を継続して取り組めば、かなり短期間のうちに確実に計算力がつくと思います。長男はもともと計算が得意な方ではなかったですが、このドリルに取り組み始めたことで、確実に計算が出来るようになってきました。
足し算や引き算まとめで述べたことの焼き直しになりますが、毎日少しずつ取り組んで、毎日少しずつ計算が出来るようになっていることを感じます。まさに、継続は力なりだと思います。
また、力試しで受けてみた小3の10月のサピックスオープンで、算数の偏差値が70近くでした。計算力を磨き、確実にステップアップしてきた成果が出始めているように思います。
引き続き長男の挑戦をサポートしていこうと思います。最後までお読み頂きありがとうございます。